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カシ(樫)の剪定時期と剪定方法【育て方ガイド】

2026 7/07
秋の植物
2026年7月7日

カシは、一年を通して美しい緑を楽しめる常緑高木で、どんぐりを実らせる樹木のひとつです。

庭木やシンボルツリーとして古くから親しまれ、コンパクトなサイズのものは都市部の庭でも育てやすい特徴があります。硬く光沢のある葉を持ち、丈夫で育てやすいため、庭木や生垣、防風林としても広く利用されています。

今回はカシの剪定時期と剪定方法についてご紹介します。

 
目次

カシ(樫)の剪定に適した時期

カシ(樫)の剪定に適した時期

カシの剪定は、主に木の生長が穏やかな休眠期(12月〜2月頃)と、新芽が硬くなった初夏(6月〜7月頃)が適しています。特に、樹形をしっかり整えたい場合は、休眠期の剪定がおすすめです。

休眠期(12月〜2月頃)の剪定(適期)

この時期はカシが休眠しており、剪定によるダメージが少なく、樹液の流出も少ないため、木への負担が最も少ない時期です。樹形を大胆に整えたり、太い枝を切り戻したりするのに適しています。来春の芽吹きに備えて、しっかりとした骨格を作るイメージで剪定しましょう。

初夏(6月〜7月頃)の剪定(軽めの剪定)

この時期は春に伸びた新芽が硬くなり、生長が一旦落ち着く頃です。樹形を乱す徒長枝を軽く切り戻したり、葉が密集しすぎている部分を透かし剪定で整えるのに適しています。風通しを良くすることで、夏の病害虫予防にもつながります。

その他(避けるべき時期)
春の芽吹き前(3月〜5月頃)や秋(9月〜11月頃)は、木の生長が活発な時期や、樹液の移動が盛んな時期にあたるため、強剪定は避けるのが理想的です。この時期に強く剪定すると、木が弱ったり、切り口から病気が侵入するリスクが高まる可能性があります。

時期剪定の目的主な作業内容樹勢への影響特記事項
12月~2月頃(休眠期)樹形の調整・強剪定太枝の切り戻し・骨格作り・全体的な形作り影響なし~軽微(◎)剪定の最も適した時期。木への負担が少ない。
6月~7月頃(初夏)徒長枝の整理・風通し改善軽剪定・徒長枝の切り戻し・透かし剪定軽微な影響(〇)剪定の最も適した時期。木への負担が少ない。
3月~5月頃(春)、9月~11月頃(秋)原則避けるごく軽い手入れに留める(枯れ枝除去など)注意が必要(△)剪定の最も適した時期。木への負担が少ない。
 

カシ(樫)の剪定は必要?

カシ(樫)の剪定は必要?

カシは生長が比較的早く、放置すると15メートル以上の大木になることもあります。そのため、枝が伸びすぎて樹形が乱れたり、葉が密集して風通しや日当たりが悪くなり、管理が難しくなることがあります。

庭木や生垣として育てる場合、適切な高さや幅に抑えるのが一般的で、剪定を行うことで、樹形を美しく保ちながら、日当たりや風通しを改善できます。

適切な剪定を行うことで、枝が混み合って風通しや日当たりが悪くなるのを防ぎ、内部の枝葉が枯れたり、病害虫が発生しやすくなるのを防ぐことができます。剪定によって樹高を適度に抑えることで管理がしやすくなり、木の健康を長く保つことができます。

 

カシ(樫)の剪定に必要な道具

カシ(樫)の剪定に必要な道具

カシの剪定には、以下の道具が必要です。

  • 剪定ばさみ:細かい枝を切るために用います。太い枝の手入れでなければ剪定ばさみで十分です。
  • 園芸用手袋(軍手もOK):葉裏に潜む害虫や飛び出した枝から手を保護するために使用します。
  • 防護メガネ:目上の手入れは剪定枝の落下、裁断時の細かな塵などから目を保護するために着用します。

《 あると便利な道具 》

  • 刈込ばさみ:広範囲の枝葉の切り落としや木の形を整えるために使用します。
  • 高枝切ばさみ:3m以上の金木犀の剪定に便利です。
  • ノコギリ:太い枝を切る場合は必要です。
  • ビニールシートや新聞紙:剪定後の枝葉を集めやすくするために敷きます。
  • ゴミ袋:剪定後の枝葉をすぐに片付けるために使用します。
  • ちりとりやほうき:剪定後の掃除をスムーズに行えます。
  • 消毒液:道具を清潔に保つために使います。
  • 癒合剤:切り口に塗ることで病気の予防になります。
  • 脚立:自分の身長より高いアジサイの剪定を行う際に必須です。

《脚立を使用する際の注意点》
脚立を使用する際は必ず平らで固い安定した足場を確保したうえで、脚立の取り扱い説明書を確認したうえで、脚立が倒れないよう十分に注意しましょう。

慣れていない作業は大きな怪我につながる可能性が高いため、少しでも不安を感じる場合は自身で作業を行わず、業者へ依頼することをおすすめします。

 

カシ(樫)の剪定方法

カシ(樫)の剪定方法

カシの剪定方法は以下の手順で行います。

  • 不要な枝の除去: まずは枯れた枝、病気の枝、絡み合った枝を取り除きます。

  • 風通しの確保(透かし剪定): 内部に密集している枝を間引き剪定によって取り除き、風通しと日当たりを良くします。特に、内向きに伸びる枝や平行に伸びる枝を優先的に剪定することで、木の内部まで光や風が届きやすくなり、病害虫の予防につながります。

  • 樹高と樹形の調整(切り戻し剪定・刈り込み剪定):高さや幅を整えるために、伸びすぎた枝や主幹の先端を好みの高さで切り戻します。カシは刈り込み剪定にも強く、生垣や玉物など、様々な樹形に仕立てることができます。深く切りすぎると株が弱る可能性があるため注意が必要です。
 

カシ(樫)の剪定で切るべき枝(不要枝)の切り方

カシ(樫)の剪定で切るべき枝(不要枝)の切り方

カシを健康に保ち、美しい樹形を維持するためには、以下の「不要枝」を剪定することが重要です。

  1. 【樹形を乱す枝】
    • 立ち枝:真上に勢いよく伸び、全体のバランスを崩す枝。
    • 下がり枝(垂れ枝):下向きに伸び、見た目や風通しを悪くする枝。
    • 徒長枝(細く長く伸びた枝):風に弱く、害虫の温床になりやすい枝。

  2. 【枝同士が混み合う枝】
    • からみ枝:枝同士が絡まり、風通しや日照を妨げる枝。
    • 交差枝:別の枝と交差してこすれ合う枝。
    • 混み枝:密集している枝全般で、透かし剪定の対象です。

  3. 【方向の悪い枝】
    • ふところ枝(内向き枝):木の中心に向かって伸び、蒸れやすくなる枝。
    • 逆さ枝:幹に逆らって伸びる枝。樹形を乱す原因となる。
 

カシ(樫)を剪定する際のコツ

カシを剪定するときのコツは以下の通りです。

  • 内部の葉を残す:カシは、葉を多く落としすぎると、そこから新芽が出にくくなる場合があります。剪定する際は、枝先にいくつかの葉を残すように意識しましょう。

  • 深切りを避ける:深く切りすぎると、切り口から枯れ込んだり、回復に時間がかかったりする場合があります。特に太い枝を切る際は慎重に行いましょう。

  • 全体のバランスを見る:生垣や仕立て物として育てる場合は、均一な形を保つために全体を見ながら剪定します。自然な樹形を楽しみたい場合は、不要な枝を間引く透かし剪定が有効です。

  • 剪定は年に1〜2回程度:生長が比較的早いですが、年に1〜2回の剪定で樹形を維持できます。
 

カシ(樫)を剪定するときの注意点

カシ(樫)を剪定するときの注意点

カシを剪定するときの注意点は以下の通りです。

  • 適切な時期を守る:カシの剪定は、休眠期の冬(12月〜2月頃)または新芽が硬くなった初夏(6月〜7月頃)に行うのが理想的です。

  • 深く切りすぎない:一度に多くの枝を切りすぎると、木に大きな負担がかかり、樹勢が弱まる可能性があります。樹形を整える範囲に留め、不要な枝を中心に剪定しましょう。

  • 水やりと肥料の調整:剪定直後でも通常通り水やりを行い、乾燥しすぎないように注意します。カシは基本的に肥料をあまり必要としませんが、樹勢が弱っていると感じた場合は、冬の休眠期に緩効性肥料を施すことが一般的です。

  • 消毒を徹底する:剪定ばさみを消毒してから使用することで、病気の伝播を防ぎ、木の健康を守ることができます。

  • 癒合剤を塗る:剪定後の切り口は病原菌の侵入や乾燥によるダメージを受けやすいため、癒合剤を塗ることで木の健康を守ることができます。特に太い枝を切った場合は必須で、切り口が乾かないうちに均等に塗布するのが理想的です。

カシは剪定の仕方によっては成長や樹形に大きな影響を与えるため、適切な剪定を心がけることが大切です。不要な枝を整理しながら風通しを良くすることで、病害虫の発生を防ぎ、美しい樹形を維持できます。

 

カシ(樫)の育て方のポイント

カシを健康に育てるためのポイントは以下の通りです。

  • 適切な場所:日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。半日陰でも育ちますが、日当たりが良い方が健全に育ち、しっかりとした樹形になります。潮風にも強く、海岸沿いでも育てやすい樹木です。

  • 土質:水はけと水持ちの良い、肥沃な土壌を好みます。特に土質を選びませんが、極端な乾燥や過湿は避けるようにしましょう。植え付けの際には、腐葉土や堆肥などを混ぜて土壌を改良すると根張りが良くなります。

  • 肥料:カシは基本的に肥料をあまり必要としませんが、成長が悪い場合や、より健全な生長を望む場合は、冬の休眠期(12月〜2月頃)に寒肥として有機肥料や緩効性肥料を少量施すのが一般的です。木の成長や状態を見ながら適量を調整することがポイントです。

  • 水やり:庭植えのカシは、根付いてしまえば通常の水やりはほとんど不要です。ただし、夏場の乾燥が続く場合や、植え付け直後、若木の間は、根がまだ十分に張っていないため、土の状態を確認しながら適度に水を補給することで、健康な成長を維持できます。

病害虫対策:
カシは比較的病害虫に強いですが、まれにカイガラムシやハマキムシなどの被害を受けることがあります。特に風通しが悪いと発生しやすいため、剪定で予防することが重要です。病気にかかった枝は早期に切除し、適切に処分します。害虫は早期発見し、駆除することが大切です。

 

まとめ

丈夫で管理しやすいカシは、庭木や生垣、防風林として幅広い用途で活躍する魅力的な樹木です。
適切な剪定を行うことで、その魅力をさらに引き出し、健康的な成長を促しながら美しい姿を維持できます。

剪定は樹木の健康と美しさを長く保つための重要な作業です。剪定の知識が不足したまま枝を大きく切り落とすと、樹勢が弱まり、木に負担をかける可能性があります。
カシ本来の姿を大切にしながら剪定を慎重に行い、適切な枝の整理を通して風通しを良くすることで、病害虫の予防にもつながります。

剪定に不安がある場合や、自分で剪定して「失敗したかも!」と思ったときは、専門の業者に依頼することで適切な管理をしてもらえます。
プロの技術を活用すれば、カシの健康を守りつつ、美しい樹形を維持することができます。

よくある質問

樫は成長が早いですか?

比較的成長が早い樹木です。環境が良いと毎年30~60cm程度伸びることもあり、定期的な剪定が必要です。

樫の葉が落ちるのは病気ですか?

常緑樹でも古い葉は春に生え替わるため、4~5月頃に葉が多く落ちることがあります。これは自然な現象です。ただし、一年中大量に落葉する場合は病害虫や根の異常が考えられます。

樫の剪定をしないとどうなりますか?

枝葉が混み合い、風通しや日当たりが悪くなります。また、樹高が高くなりすぎて管理しにくくなるため、1~2年に1回程度の剪定がおすすめです。

樫にはどんな害虫が付きますか?

比較的丈夫ですが、次のような害虫が発生することがあります。

  • カイガラムシ
  • ハマキムシ
  • アブラムシ
  • チャドクガ(種類によって発生)

定期的な点検と剪定で予防できます。

樫とどんぐりの関係は何ですか?

「どんぐり」は特定の木の名前ではなく、ブナ科の樹木がつける実の総称です。そのため、樫だけでなく、クヌギやナラ、シイなどの木にもどんぐりが実ります。

樫は縁起が良い木ですか?

樫は非常に硬く丈夫な木であることから、「家を守る木」「長寿・繁栄」の象徴として庭木や神社などにも多く植えられています。

冨宇加ナターシャ
執筆者

冨宇加ナターシャ |植木屋革命 WEBマーケティング・編集担当
植木屋革命のWEBコンテンツ全般を担当。これまでに執筆した記事は100本を超えます。
庭いじり初心者の方にもわかりやすく、気軽に楽しめるガーデニング情報を発信中。季節ごとの植木の手入れのコツや、ちょっと珍しい野草の話題など、暮らしに寄り添う“緑のヒント”をお届けしています。
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