オリーブの剪定はいつ・どう切る?初心者でも失敗しない剪定時期と剪定方法を解説

オリーブ

オリーブは、銀色がかった葉と素朴な実が魅力で、地中海を思わせる景観を作り出す常緑高木です。
シンボルツリーや庭木として広く親しまれていますが、適切な剪定を行うことで樹形を整えながら毎年豊かな実りを楽しむことができます。

今回はオリーブの剪定時期と剪定方法についてご紹介します。

1.オリーブの剪定に適した時期
2.オリーブの剪定は必要?
3.オリーブの剪定に必要な道具
4.オリーブの剪定方法
5.オリーブの剪定で切るべき枝
6.オリーブを剪定するときのコツ
7.オリーブを剪定するときの注意点
8.オリーブの育て方のポイント
9.まとめ
10.FAQ

 

1.オリーブの剪定時期

オリーブの木

オリーブの剪定は、実の収穫後から新芽が伸び始める前の2月〜3月頃が適しています。また、夏の間の軽めの剪定も可能です。

■冬〜早春(2月〜3月頃)の剪定
この頃は木が休眠期にあり、新芽が動き出す前のため、剪定による負担が少なく、回復も早いのが特徴です。

実の収穫が終わった後に剪定するのが一般的ですが、収穫がなかった年でも、木の健康維持や翌年の実付き改善を目的として、剪定は有効です。

  • 剪定の目的:翌年の実付きを促し、樹形を整える
  • 主な作業内容:強剪定・古枝の更新・混み枝の除去
  • 実付きへの影響:実付きに直結
  • 特記事項:翌年も実をしっかり楽しみたい人におすすめ


■夏期(6月〜7月頃)の剪定
夏の生育期に入ると、オリーブの枝は勢いよく伸びてきますが、この時期の剪定は軽めにとどめるのが基本です。

この時期に強剪定を行うと、樹勢が弱まったり、翌年の花芽形成に影響が出たりする可能性があるため注意が必要です。あくまで、樹形のバランスを整える目的で行いましょう。

  • 剪定の目的:株の整理・風通し改善
  • 主な作業内容:軽剪定・伸びすぎた枝の整理
  • 実付きへの影響:注意が必要
  • 特記事項:強剪定は避け、軽めの整理がおすすめ

 

2.オリーブの剪定は必要?

オリーブの実

オリーブは生長が比較的早く、放置すると5〜7メートル以上の大木になることがあります。そのため、枝が伸びすぎて樹形が乱れたり、枝葉が密集しすぎて風通しが悪くなったりすることがあります。

庭木として育てる場合、一般的には2〜4メートル程度に抑えるのが理想的で、剪定や病害虫のチェックが容易になり、日常の手入れもスムーズになります。

適切な剪定を行うことで、枝が混み合って風通しや日当たりが悪くなるのを防ぎ、内部の枝葉が枯れたり、病害虫が発生しやすくなるのを防ぐことができます。

剪定によって樹高を適度に抑えることで管理がしやすくなり、木の健康を長く保つことができますまた、新しい枝の成長を促し、より多くの実をつけさせるためにも剪定は非常に重要です。

 

3.オリーブの剪定に必要な道具

軍手

オリーブの剪定には、以下の道具が必要です。

  • 剪定ばさみ:細かい枝を切るために用います。太い枝の手入れでなければ剪定ばさみで十分です。
  • 園芸用手袋(軍手もOK):葉裏に潜む害虫や飛び出した枝から手を保護するために使用します。
  • 防護メガネ:目上の手入れは剪定枝の落下、裁断時の細かな塵などから目を保護するために着用します。

《 あると便利な道具 》

  • 刈込ばさみ:広範囲の枝葉の切り落としや木の形を整えるために使用します。
  • 高枝切ばさみ:3m以上の金木犀の剪定に便利です。
  • ノコギリ:太い枝を切る場合は必要です。
  • ビニールシートや新聞紙:剪定後の枝葉を集めやすくするために敷きます。
  • ゴミ袋:剪定後の枝葉をすぐに片付けるために使用します。
  • ちりとりやほうき:剪定後の掃除をスムーズに行えます。
  • 消毒液:道具を清潔に保つために使います。
  • 癒合剤:切り口に塗ることで病気の予防になります。
  • 脚立:自分の身長より高い金木犀の剪定を行う際に必須です。

《脚立を使用する際の注意点》
脚立を使用する際は必ず平らで固い安定した足場を確保したうえで、脚立の取り扱い説明書を確認したうえで、脚立が倒れないよう十分に注意しましょう。


慣れていない作業は大きな怪我につながる可能性が高いため、少しでも不安を感じる場合は自身で作業を行わず、業者へ依頼することをおすすめします。

 

4.オリーブの剪定方法

オリーブの実

金木犀の剪定方法は、以下の手順で行います。

① 不要な枝の除去
まずは、枯れ枝・病気の枝・弱っている枝、そしてほかの枝と絡み合っている枝を取り除きます。これらの枝を残しておくと、株の栄養が無駄に使われるだけでなく、病害虫が発生する原因にもなります。

② 風通しの確保(透かし剪定)
次に、枝が混み合っている部分を間引き剪定して、風通しと日当たりを良くします。特に、内側へ向かって伸びる枝や平行に伸びる枝は混み合いやすいため、優先的に剪定しましょう。木の内部まで光と風が通るようになることで、実の成熟を促し、病害虫の予防にもつながります。

③ 樹高と樹形の調整(切り戻し剪定・整枝剪定)
最後に、株の高さや幅を整えるため、伸びすぎた枝や主幹の先端を好みの高さで切り戻します。オリーブは、中心を開けて枝を広げる「開心自然形」など、実付きを良くするための整枝剪定も重要です。
また、実付きが悪くなった古い枝は、更新剪定によって新しい枝へ切り替えることも検討しましょう。

 

5.オリーブの剪定で切るべき枝(不要枝)の切り方

オリーブの剪定で切るべき枝(不要枝)

オリーブを健康に保ち、美しい樹形と豊かな実付きを維持するためには、以下の「不要枝」を剪定することが重要です。

■樹形を乱す枝

  • 立ち枝:真上に勢いよく伸び、全体のバランスを崩す。
  • 下がり枝(垂れ枝):下向きに伸び、見た目や風通しを悪化させる。
  • 徒長枝:細く長く伸び、風に弱く、害虫の温床にもなりやすい。
  • かんぬき枝:幹を左右に貫くように伸びる、樹形を不自然にする枝。

■枝同士が混み合っている枝

  • からみ枝:枝同士が絡み合い、風通しや日当たりを妨げる。
  • 交差枝:別の枝とこすれ合って傷つきやすい。
  • 平行枝:同じ方向に並行して伸びている。

方向の悪い枝

  • ふところ枝(内向き枝):木の中心に向かって伸び、蒸れやすくなる。

■成長や栄養バランスを乱す枝

  • ヤゴ(ひこばえ):根元から出てくる枝で、主幹の成長を妨げる。
  • 胴吹き枝:幹の途中から出る枝で、樹全体の栄養バランスを崩す。

■不健全な枝(病気・枯死)

  • 枯れ枝:水分がなく、折れやすい。病害虫の温床になる。
 

6.オリーブを剪定するときのコツ

オリーブの実

オリーブを剪定するときのコツは、以下の通りです。

  • 若い枝を大切にする
    オリーブは若い枝に花芽がつきやすい傾向があります。古い枝を整理しながら新しい枝を育て、少しずつ更新していくことで、樹形と実付きのバランスが取りやすくなります。

  • 内側を透かすように剪定する
    オリーブは枝が混み合うと日当たりや風通しが悪くなり、実付きが落ちやすくなります。株の内側まで光が届くように、透かし剪定で不要な枝を整理しましょう。

  • 実をつけさせたいなら「開心自然形」を意識する
    中心部を空ける「開心自然形」に仕立てることで、日当たりと風通しが良くなり、実付きが安定しやすくなります。

  • 強剪定は控えめにする
    オリーブは剪定に比較的強い樹木ですが、毎年深く切りすぎると樹勢が弱まったり、翌年の実付きに影響が出たりすることがあります。剪定は年に1〜2回を目安にし、軽めの整理を意識しましょう。
 

7.オリーブを剪定するときの注意点

剪定ばさみ

オリーブを剪定するときの注意点は、以下の通りです。

  • 適切な時期を守る
    剪定時期を誤ると、翌年の実付きが悪くなる可能性があります。特に、花芽ができる前後の時期に強く切りすぎないよう注意しましょう。

  • 深く切りすぎない
    若い株や、元気な枝を大きく切り落としすぎると、樹勢が弱まり実付きが悪くなることがあります。樹形を整える範囲にとどめ、不要な枝を中心に剪定するのが基本です。

  • 水やりと肥料の調整を行う
    剪定後も水やりは基本的に通常通り行い、乾燥させすぎないようにします。オリーブは多肥を好みませんが、実を多く付けさせたい場合は、開花前や実の肥大期にバランスの良い肥料を適量与えるとよいでしょう。

  • 剪定ばさみの消毒を徹底する
    剪定ばさみを消毒してから作業することで、病気の広がりを防ぎ、木の健康を守ることにつながります。

  • 太い枝を切った場合は癒合剤を塗る
    太い枝を切ったときは、切り口から病原菌が入ったり乾燥したりするのを防ぐため、癒合剤を塗るのがおすすめです。

オリーブの剪定は、樹形だけでなく成長や翌年の実付きにも大きく関わる大切な作業です。

不要な枝を整理して風通しを確保し、病害虫を防ぎながら、美しい樹形と豊かな実りを維持していきましょう。

 

8.オリーブの育て方のポイント

オリーブの実

オリーブを健康に育てるためのポイントは、以下の通りです。

  • 実をつけるための工夫
    オリーブは品種によっては自家受粉しにくく、1本だけでは実がつきにくい場合があります。安定した実付きを目指すなら、異なる品種を2本以上近くに植えることで受粉率が高まり、収穫が期待できます。

  • 適切な場所
    日当たりが良く、水はけの良い場所を好みます。湿気の多い環境や日照不足は苦手なため、風通しの良い場所で育てましょう。霜が降りる地域では、若木のうちは防寒対策を行うと安心です。

  • 土質
    オリーブは水はけの良さが特に重要です。やせた土でも育ちますが、有機質があり、水はけの良い中性〜弱アルカリ性の土壌が適しています。植え付け時には腐葉土や堆肥、苦土石灰などを混ぜて土壌改良するとよいでしょう。

  • 肥料
    基本的に多肥は必要ありませんが、樹勢が弱い場合や実付きを良くしたい場合は、2月〜3月頃に有機質肥料や緩効性化成肥料を施すのが一般的です。また、実の肥大期には即効性肥料を少量与えると効果的です。

  • 水やり
    庭植えの場合、根付いた後は基本的に水やりは不要です。ただし、植え付け直後や若木の間、夏の乾燥が続く時期は、土の状態を見ながら適度に水を与えましょう。鉢植えでは、土の表面が乾いたらたっぷり水やりを行います。

  • 病害虫対策
    オリーブは比較的丈夫ですが、オリーブアナアキゾウムシ、ハマキムシ、カイガラムシなどの害虫が発生することがあります。風通しが悪いと被害が出やすいため、剪定で株の内側を明るく保つことが予防の基本です。病気の枝は早めに切除し、害虫は早期発見・早期駆除を心がけましょう。

 

9.まとめ

ちょきまるの水やり

オリーブは、美しい樹形が庭に特別な雰囲気をもたらしてくれる魅力的な樹木です。常緑樹のため一年を通して葉を茂らせ、季節を問わず安定した銀緑色の葉を楽しめます。

また、オリーブの剪定は成長や樹形だけでなく、翌年の実付きにも大きく影響するため、適切な時期と方法で行うことが重要です。

剪定の知識が不十分なまま枝を大きく切り落としてしまうと、樹勢が弱まったり、実がつきにくくなったりする可能性があります。

オリーブ本来の姿を大切にするためにも、木の健康を守りながら、その美しさと実りを最大限に引き出せるよう、慎重に剪定を行いましょう。

自分で行う剪定作業に不安がある場合は、業者に依頼して適切なお手入れをしてもらうことをおすすめします。

 

10.FAQ

オリーブの剪定は、実の収穫後から新芽が伸び始める前の2月〜3月頃が適しています。また、夏の間の軽めの剪定も可能です。

はい、大丈夫です。冬の寒い時期は木が休眠期にあり、新芽が動き出す前のため、剪定による負担が少なく、回復も早いのが特徴です。

はい、必要です。オリーブは生長が比較的早く、放置すると5〜7メートル以上の大木になることがあります。剪定によって樹高を適度に抑えることで管理がしやすくなり、木の健康を長く保つことができます。また、新しい枝の成長を促し、より多くの実をつけさせるためにも剪定は非常に重要です。

前年に伸びた花芽・実の付く枝(結果枝)は切るとその年は実がならなくなるため、剪定では切らないようにします。

オリーブの剪定は、若い枝を残しつつ内側を透かすように整理し、開心自然形を意識しながら強剪定を避けて軽めに行うことが、樹形と実付きのバランスを保つコツです。

オリーブの剪定は、適切な時期を守って切りすぎを避け、剪定後の水やり・施肥管理や道具の消毒、太枝への癒合剤処理を行うことで、樹勢と翌年の実付きを守ることが重要です。

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