ナンテンは、冬に赤い実をつけ、その美しい姿から庭木や生け垣として古くから愛されている常緑低木です。「難を転じる」という縁起の良い名前にちなみ、鬼門や裏鬼門に植える風習もあります。
適切な剪定を行うことで、樹形を整えながら毎年豊かな実を楽しむことができます。今回はナンテンの剪定時期と剪定方法についてご紹介します。


ナンテンの剪定に適した時期

ナンテンの剪定は、主に3月~4月上旬と6月~7月頃、11月~12月が適しています。
- 3月~4月上旬(新芽の成長期前)の剪定:
この時期は新しい枝が伸び始める前であり、木への負担が少ないため、本格的な剪定に適しています。枯れた枝や古い枝を取り除き、風通しと日当たりを良くすることで、その後の健康な成長を促します。株立ちを整えたい場合にも良い時期です。ただし、芽が動き出す直前なので、強い剪定は控えめにします。
- 6月~7月頃(実が付いた後)の剪定:
この時期は赤い実が落ち始める頃で、翌年の実付きに影響を与えにくい時期です。伸びすぎた枝や混み合った枝を間引く「透かし剪定」を行うことで、樹形を整え、風通しと日当たりを改善できます。特に、実が付かない古い枝や、弱った枝を剪定することで、新しい枝の発生を促し、翌年の実付きを良くする効果も期待できます。
- 11月~12月(落葉後・休眠期)の剪定:
落葉後で実がすべて落ちた後の休眠期に行う剪定は、木への負担が少なく、比較的自由に樹形を整えることができます。枯れ枝や病気の枝、混み合った枝を取り除き、全体のバランスを整えるのに適しています。ただし、この時期に強く剪定しすぎると、翌春の新芽の成長に影響が出る可能性があるので、軽めの剪定にとどめるのが良いでしょう。
| 時期 | 剪定の目的 | 主な作業内容 | 花付きへの影響 | 特記事項 |
|---|---|---|---|---|
| 3月~4月上旬 |
健康な成長の促進、株立ちの調整 | 古い枝・枯れ枝の除去、全体のバランス調整 | ほぼ影響なし | 新芽が伸び始める前で木への負担が少ない |
| 6月~7月頃 | 樹形の調整、実付きの促進 | 透かし剪定、伸びすぎた枝の間引き | ほぼ影響なし | 実が落ち始めた頃で、翌年の実付きを良くする |
| 11月~12月 (休眠期) |
枯れ枝・病気の枝の除去、樹形の調整 | 枯れ枝・病気の枝の除去、混み枝の整理 | 注意が必要 | 比較的大胆な剪定も可能だが、軽めが理想 |
ナンテンの剪定は必要?古い枝・枯れ枝の除去、全体のバランス調整

ナンテンは比較的ゆっくり成長する植物ですが、剪定をせずに放置すると枝が込み合ってしまい、樹形が乱れてしまうことがあります。さらに古い枝が増えることで、実の付きが悪くなったり、風通しや日当たりが悪化して、病害虫が発生しやすくなることがあります。
だからこそ、季節に応じた適切な剪定を行うことで、ナンテンの美しい樹形を保ちつつ、健康的な成長を助けることができます。風通しと光の通り道を確保することで、病害虫の予防にもつながり、毎年鮮やかな赤い実を楽しむことができるのです。
また、枝の更新を意識することで木が若返り、庭全体の印象もぐっと引き締まります。一般的には、樹高を1〜2メートル程度に保つのが理想的で、管理もしやすく、庭全体の雰囲気を引き立ててくれます。
ナンテンの剪定に必要な道具

ナンテンの剪定には、以下の道具が必要です。
- 剪定ばさみ:細かい枝を切るために用います。太い枝の手入れでなければ剪定ばさみで十分です。
- 園芸用手袋(軍手もOK):葉裏に潜む害虫や飛び出した枝から手を保護するために使用します。
- 防護メガネ:目上の手入れは剪定枝の落下、裁断時の細かな塵などから目を保護するために着用します。
《 あると便利な道具 》
- 刈込ばさみ:広範囲の枝葉の切り落としや木の形を整えるために使用します。
- 高枝切ばさみ: 自分の身長より高い位置にある枝の剪定に便利です。
- ノコギリ:太い枝を切る場合は必要です。
- 脚立:高い位置の剪定を行う際に必須です。
《脚立を使用する際の注意点》
脚立を使用する際は必ず平らで固い安定した足場を確保したうえで、脚立の取り扱い説明書を確認したうえで、脚立が倒れないよう十分に注意しましょう。
慣れていない作業は大きな怪我につながる可能性が高いため、少しでも不安を感じる場合は自身で作業を行わず、業者へ依頼することをおすすめします。
ナンテンの剪定方法

ナンテンの剪定方法は以下の手順で行います。
樹高と樹形の調整:全体のバランスを見ながら、伸びすぎた枝や樹形を乱している枝を切り戻して、好みの高さや形に整えます。ナンテンは自然な樹形が美しいので、自然な株立ちを意識して剪定すると良いでしょう。
不要な枝の除去:まずは枯れた枝や病気の枝、他の枝と絡み合っている枝を取り除きます
風通しの確保(透かし剪定):内部に密集している枝を間引き剪定によって取り除き、風通しと日当たりを良くします。特に、内向きに伸びる枝や平行に伸びる枝を優先的に剪定しましょう。
株の更新(株元からの剪定):ナンテンは株元から新しい枝を出す力があるため、古い枝や実付きの悪い枝は根元から切ります。株を若返らせることで、翌年の実もより豊かになります。
ナンテンの剪定で切るべき枝(不要枝)の切り方

■樹形を乱す枝
- 立ち枝:真上に勢いよく伸び、全体のバランスを崩す。
- 下がり枝(垂れ枝):下向きに伸び、見た目や風通しを悪化させる。
- 徒長枝:細く長く伸び、風に弱く、害虫の温床にもなりやすい。
■枝同士が混み合っている枝
- からみ枝:枝同士が絡み合い、風通しや日当たりを妨げる。
- 交差枝:別の枝とこすれ合って傷つきやすい。
- 平行枝:同じ方向に並行して伸びている。
- 混み枝:密集していて光や風を遮る枝。透かし剪定の対象。
■方向の悪い枝
- ふところ枝(内向き枝):木の中心に向かって伸び、蒸れやすくなる。
■不健全な枝(病気・枯死)
- 枯れ枝:水分がなく、折れやすい。病害虫の温床になる。
ナンテンを剪定するときのコツ

ナンテンを剪定するときのコツは以下の通りです。
- 株元からの更新剪定を積極的に行う:ナンテンは、古い枝を株元から切り取ることで新しい枝を出し、株を若返らせることで実付きを良くします。毎年数本ずつ古い枝を切り、新しい枝に入れ替えていくのが理想的です。
- 自然な樹形を意識する:ナンテンは自然な株立ちが魅力的な植物です。樹形を整える際は、不自然な切り方にならないよう、全体のバランスを見ながら剪定しましょう。
- 葉を多く残す:ナンテンは葉で光合成を行うため、葉をすべて落としてしまうような強剪定は避けましょう。特に細い枝を切るときは、枝先に数枚の葉を残すようにすると、再生力を保てます。
- 適度な剪定にとどめる:ナンテンは比較的剪定に強い植物ですが、一度に多くの枝を切りすぎると、株が弱ったり、翌年の実付きが悪くなったりする場合があります。剪定は年に1〜2回程度に抑え、軽めに仕上げるよう意識しましょう。
ナンテンを剪定するときの注意点

ナンテンを剪定するときの注意点
ナンテンを剪定するときの注意点は以下の通りです。
- 適切な時期を守る:実付きを重視する場合は、実が落ち始めた6月~7月頃が適しています。また、本格的な樹形調整は、新芽が伸び始める前の3月~4月上旬に行うのが理想的です。
- 深切りしすぎない:特に実を期待する時期の深すぎる剪定は、翌年の実付きに大きく影響します。樹形を整える範囲に留め、不要な枝を中心に剪定しましょう。
- 水やりと肥料の調整:剪定直後でも通常通り水やりを行い、乾燥しすぎないように注意します。ナンテンは基本的に肥料をあまり必要としませんが、樹勢が弱っていると感じた場合は、新芽が伸び始める前や実が終わった後に緩効性肥料を施します。
- 消毒を徹底する:剪定ばさみを消毒してから使用することで、病気の伝播を防ぎ、木の健康を守ることができます。
- 癒合剤を塗る:太い枝を切った切り口は、病原菌の侵入や乾燥によるダメージを受けやすいため、癒合剤を塗ることで木の健康を守ることができます。切り口が乾かないうちに均等に塗布するのが理想的です。
ナンテンは剪定の仕方によっては成長や樹形、そして翌年の実付きに大きな影響を与えるため、適切な剪定を心がけることが大切です。不要な枝を整理しながら風通しを良くすることで、病害虫の発生を防ぎ、美しい樹形と豊かな実を維持できます。
ナンテンの育て方のポイント

ナンテンを剪定するときの注意点
ナンテンを剪定するときの注意点は以下の通りです。
- 適切な時期を守る:実付きを重視する場合は、実が落ち始めた6月~7月頃が適しています。また、本格的な樹形調整は、新芽が伸び始める前の3月~4月上旬に行うのが理想的です。
- 深切りしすぎない:特に実を期待する時期の深すぎる剪定は、翌年の実付きに大きく影響します。樹形を整える範囲に留め、不要な枝を中心に剪定しましょう。
- 水やりと肥料の調整:剪定直後でも通常通り水やりを行い、乾燥しすぎないように注意します。ナンテンは基本的に肥料をあまり必要としませんが、樹勢が弱っていると感じた場合は、新芽が伸び始める前や実が終わった後に緩効性肥料を施します。
- 消毒を徹底する:剪定ばさみを消毒してから使用することで、病気の伝播を防ぎ、木の健康を守ることができます。
- 癒合剤を塗る:太い枝を切った切り口は、病原菌の侵入や乾燥によるダメージを受けやすいため、癒合剤を塗ることで木の健康を守ることができます。切り口が乾かないうちに均等に塗布するのが理想的です。
ナンテンは剪定の仕方によっては成長や樹形、そして翌年の実付きに大きな影響を与えるため、適切な剪定を心がけることが大切です。不要な枝を整理しながら風通しを良くすることで、病害虫の発生を防ぎ、美しい樹形と豊かな実を維持できます。
まとめ

ナンテンは、その美しい赤い実と縁起の良い名前で、庭を彩る魅力的な植物です。適切な剪定を行うことで、その魅力をさらに引き立て、毎年たくさんの実を楽しむことができます。
ナンテンの剪定は、実付きに影響を与えることもあるため、適切な時期と方法で行うことが重要です。剪定の知識が不十分なまま枝を大きく切り落とすと、翌年の実付きが悪くなる可能性もあります。ナンテン本来の姿を大切にするためにも、剪定は慎重に行い、木の健康を守りながら、その美しさを最大限に引き出すことが大切です。
もし剪定に不安がある場合や、自分で剪定して「失敗したかも!」と思ったときは、専門の業者に依頼することで適切な管理をしてもらえます。プロの技術を活用すれば、ナンテンの健康を守りつつ、美しい樹形と豊かな実を維持できますよ。
冨宇加ナターシャ |植木屋革命 WEBマーケティング・編集担当 植木屋革命のWEBコンテンツ全般を担当。これまでに執筆した記事は100本を超えます。 庭いじり初心者の方にもわかりやすく、気軽に楽しめるガーデニング情報を発信中。季節ごとの植木の手入れのコツや、ちょっと珍しい野草の話題など、暮らしに寄り添う“緑のヒント”をお届けしています。 |
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