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イチジク(無花果)【不老長寿の果実】

2019 9/16
植物BOOK 季節の花
2019年9月16日2025年12月1日

夏から秋にかけて果実を楽しめる「イチジク(無花果)」。その実は、ポリフェノール、ビタミン、ミネラルなど栄養素を豊富に含むことから、“不老長寿の果物”ともいわれています。 果実や葉を乾燥したものは生薬としても用いられ、古代エジプトの壁画や旧約聖書のなかに登場するなど、歴史ある果物でもあります。

目次

イチジクの花ってどんな花?

漢字では「無花果」(花が無い果物)と書くイチジクですが、本当に花を付けないわけではありません。

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イチジクは花嚢(かのう)と呼ばれる、花軸(茎)が肥大して袋状になったものの内側に、小さな花をたくさん付けます。花びらもなく一見花とは思えない姿ですが、じつは私たちが実として食べているのが花の部分です。外からでは花の姿を確認することができないため、花が咲かずに実を付けているように見えるのです。

「夏果」と「秋果」

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6月下旬~10月下旬にかけて収穫が楽しめるイチジク。6月下旬~7月下旬に収穫する果実を「夏果(なつか)」、8月上旬~10月下旬に収穫する果実を「秋果(あきか)」と呼び、果実の収穫時期によって「夏果専用品種」「秋果専用品種」「夏秋兼用品種」に分けられます。

多くの品種がありますが、日本で流通しているものは「桝井ドーフィン」などごく一部。また青果売り場に並ぶものの多くは「秋果」になります。その点で、お店では手に入りにくい品種を育てて楽しめるのは家庭栽培ならではです。とくに前年にできた花芽がゆっくり時間をかけて成育する、完熟の夏果は格別だといいます。夏果を楽しむためには、夏秋兼用品種の「バローネ」「カドタ」「ドウロウ」などがおすすめです。

イチジクのお手入れ

亜熱帯地域を原産とするイチジクは、日当たりのよい場所を好みます。寒さに弱く、風を嫌う(とくに寒風には注意)ので、鉢植えで育てるときは風の当たらない場所に置いて育てるのがおすすめです。

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落葉性の高木で放任すると背丈が高くなり、収穫も大変になるため、剪定して大きさを管理することをおすすめします。2月~3月に、樹幹への日当たりが良くなるよう込み合った枝葉を整理します。その際、花芽を見ずに枝を短く刈り込む剪定をすると、花芽が切られ収穫ができなくなるので注意が必要です。

実の収穫を楽しむためには、施肥も大切なお手入れです。基本は実を収穫した後、10月~11月に油かすなどの有機肥料を施します。さらに6月と8月には追肥として化成肥料を施すのがおすすめです。

鉢植えで育てるときは、鉢の中に古い根がはびこると実付きが悪くなるため、2~3年に一度は植え替えをしましょう。

収穫のコツ

イチジクには、雌花と雄花を別株に付ける「雌雄異株(しゆういしゅ)」の品種と、受精を必要としない「単為結果(たんいけっか)」という品種があります。日本で栽培されている品種は単為結果(たんいけっか)のため、1本でも実を付けます。

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果樹のなかでも成育が旺盛で実付きがよいため、あまり摘果(てきか:あらかじめ木の大きさに合わせて、適切な個数に果実を間引くこと)の必要はありません。成長のよくない果実があれば栄養を取られてしまうので、夏果は6月、秋果は8月ころに間引くようにします。

果実が丸々と太り、実が重そうに垂れ下がったら完熟のサイン。実が傷みやすいので、収穫するときは果実の根元をもって、上にもち上げるように引くとよいでしょう。

カミキリムシに注意

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イチジクの大敵は「カミキリムシ」。幼虫が幹の根元付近に入り込んでしまうと木全体が枯れることもあり、注意が必要です。木くずを発見したら、カミキリムシが卵を産み付けているかもしれませんので、見つけ次第早急に消毒することをおすすめします。

果樹のなかでは実付きもよく、鉢植えでも楽しむことができ家庭栽培に適しているイチジク。適切なお手入れで上手に育てて、家庭栽培ならではの完熟果実を楽しみましょう。

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冨宇加ナターシャ
執筆者

冨宇加ナターシャ |植木屋革命 WEBマーケティング・編集担当
植木屋革命のWEBコンテンツ全般を担当。これまでに執筆した記事は100本を超えます。
庭いじり初心者の方にもわかりやすく、気軽に楽しめるガーデニング情報を発信中。季節ごとの植木の手入れのコツや、ちょっと珍しい野草の話題など、暮らしに寄り添う“緑のヒント”をお届けしています。



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