子どもと土を触り、植物の成長を見守る…そんな時間に心惹かれます。
自然の恵みを身近に感じることで、心は豊かになります。
「自分でやってみよう」シリーズでは、植物との暮らしを楽しむコツや失敗談を交えた体験を紹介します。
今回は、カルビーポテト株式会社と株式会社プロトリーフが「子どもに土やじゃがいもに触れる機会を」と生み出したポテトバッグでの栽培から収穫までを体験しました。
私の「子どもと土いじりを楽しみたい」という思いにも重なり、成長が楽しみでワクワクしました。
1.ポテトバッグが人気な理由とそのメリット
2.じゃがいも栽培の全記録:発芽から収穫まで
3.親子でホリホリ!室内で楽しむじゃがいも収穫
4.採れたてを味わう幸せ!自家製ポテトチップス大成功
5.次回はもっと上手に!じゃがいも栽培の改善点
6.ポテトバッグの土、どう活用する?
7.まとめ
1.ポテトバッグが人気な理由とそのメリット

画像引用元:袋で育てるじゃがいもの土『ポテトバッグ』
- 省スペース&準備不要
プランターいらずで、ベランダでも気軽に栽培を始められるのが魅力です。 - 子どもと一緒に楽しめる
日々の変化にワクワクしたり観察したりと、学びと遊びが詰まった体験ができます。 - 環境にやさしい
植物由来の素材を使用しており、使い終わったら燃えるゴミとして処分可能です。通常の土は自治体によって処理方法が異なり、多くの場合は燃えるゴミとして出せません。庭があれば戻すこともできますが、マンション住まいなどでは難しく、専門業者への依頼が必要になる場合もあります。その点、手軽に処分できるのは大きなメリットです。
2. じゃがいも栽培の全記録|発芽から収穫まで
◆2025年 1月27日:栽培スタート!
購入してすぐ、室内で2週間ほど芽出しを開始。「出てきたかな?」と子どもと毎日観察するのも、立派な時間の共有になりました。

◆ 2025年2月11日:いよいよ植え付け!
種芋の底から5cm程度の深さに植えるので、割り箸に5cmの線を引いて子どもにも分かりやすくしました。 ヤシ繊維の土に「大きくなってね~」と願いを込めて、そっと種いもをセット。
本当は春の植え付けは2月下旬~3月が適期とのこと。少しフライングでした。

◆2025年 3〜4月:ぐんぐん成長期!
3月11日、植えてからちょうど1ヶ月目にして小さな芽が確認できたときは、息子と喜びました。4月に入ると暖かさが増し、葉がぐんぐん伸びていきました。毎朝見るたびに「また大きくなってる!」とうれしい驚きの連続です。4月8日には何十倍にも生長し、背丈が伸びました!


◆ 2025年5月:トラブル発生!
ゴールデンウィークで家を空けた間に、じゃがいもの葉がぐったり…。急いで水をあげると、見事に復活してくれました!さすがタフな野菜です。
5月下旬には葉に小さな黒い糞と食べ跡を発見し、ヨトウムシを疑ってぬかトラップを設置しましたが、捕獲はゼロ。被害も広がらなかったため、そのまま見守ることにしました。
気温35℃近い日もあり、理想の生育温度(10〜25℃)を大きく超える環境でしたが、特別な暑さ対策をせずとも元気に育ってくれたことに感謝です。


◆ 2025年6月:収穫目前!
6月16日頃から葉がしおれはじめ、21日には全体が茶色に。いよいよ収穫のサインです!
晴れが2〜3日続き、土がしっかり乾いてから掘り上げるタイミングを見極めて――いざ収穫!

3.親子でホリホリ!室内で楽しむじゃがいも収穫

息子と一緒に「ホリホリ」収穫作業を開始。ベランダに作業スペースがなかったため、新聞紙を敷いてリビングで決行しました。内心「土が散らかるかな…」と不安もありましたが、「これも食育!」と割り切って挑戦。
袋を逆さにして豪快にポテトバッグをひっくり返すと、土の中からじゃがいもがゴロゴロ登場!「わー!」と歓声が上がり、まるで宝探しのような盛り上がりに。
収穫はなんと26個。小粒が多いものの、2株でこの量は立派な成果です。
土はココヤシガラ入りでサラサラしており、片付けも簡単でした。
4.採れたてを味わう幸せ!自家製ポテトチップス大成功

採れたてのじゃがいもは鮮度が命!ということで、母が早速揚げていきます。
薄くスライスしてカラッと揚げたポテトチップスは、ジュワッという音と香ばしい香り、そしてカリッとした食感がたまりません。息子たちの手も止まらず、「これ、僕が掘ったやつだよね!」と嬉しそうな声。かわいらしいその一言に、思わずほっこりしました。
“育てて、食べる”という体験は、いつの間にか心のごちそうになり、26個のじゃがいもはあっという間に姿を消しました。
5.次回はもっと上手に!じゃがいも栽培の改善点
今回の栽培で見えてきた反省点は3つです。
- 水やりを習慣化:何度か忘れたため、アラームやカレンダーで管理。
- 虫対策を徹底:葉の裏まで毎日観察。
- 作業スペースを改善:新聞紙は水気で破れるため、次回はビニールシートを使用。
次はこの改善点を活かして、さらに元気なじゃがいもを育てたいです。
6.ポテトバッグの土、どう活用する?
収穫後のポテトバッグの土(ココヤシガラ・ピートモス・ハスクチップなど)は、捨てるのがもったいないため再利用方法を調べました。
夏ということもあり、カブトムシやクワガタの床材に使えないかと考えましたが、ポテトバッグにはじゃがいもの生育を助ける即効性のある化成肥料が混ぜられています。
これらの成分は昆虫に悪影響を及ぼす可能性があり、さらにpHバランスも適さない場合があるため、利用は推奨されないとのことです。
昆虫用には使えませんが、今後は別の形で有効活用できる方法を探していきたいと思います。
7.まとめ

スーパーで買えば簡単で安く済みますが、種いもを植え、葉を育て、虫と向き合い、収穫して味わう――その一連の体験こそ、この栽培の本当の価値でした。
庭のない我が家でも立派にじゃがいもが育ち、土に触れる貴重な時間を持てたのは、カルビーポテト社とプロトリーフ社のおかげです。ゆるく育てたにもかかわらず、想像以上の収穫量に驚きました。
収穫後は「また育てたい」「次はじゃがバターにしよう」と親子で盛り上がり、次回は芽かきも行って大粒を目指したいと思います。
なお、じゃがいもは秋植え(8月下旬〜9月)も可能なので、興味があればぜひ挑戦してみてください。
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![]() 冨宇加ナターシャ |植木屋革命 WEBマーケティング・編集担当 植木屋革命のWEBコンテンツ全般を担当。これまでに執筆した記事は100本を超えます。 庭いじり初心者の方にもわかりやすく、気軽に楽しめるガーデニング情報を発信中。季節ごとの植木の手入れのコツや、ちょっと珍しい野草の話題など、暮らしに寄り添う“緑のヒント”をお届けしています。 |