【雑草対策】暮らしを快適にする「除草」の基礎知識


春から夏にかけて、草木は成長期となりぐんぐん枝葉が伸びます。もちろん、雑草も旺盛に育つこの季節は、お庭のあちこちから草が生えてお困りの方も多いのではないでしょうか。

雑草を伸び放題にしておくと、見た目が悪くなるだけでなく、害虫の住処になってしまうこともあります。雑草対策に適切な除草方法を知って、きれいな住環境を保ちましょう。

目次

1.除草の方法
2.「草刈り」と「草むしり」の違い
3.手作業による除草(草むしり)のポイント
4.草を枯らす除草法
5.雑草が生える前に。「防草シート」という雑草対策も
6.除草せずに放置すると起こる悪影響
7.きれいな状態を保つために

 

1.除草の方法

除草には、一般的に下記のような方法があります。

・機械刈り:刈払機などの機械を使って草を刈り取る

・手刈り:鎌やスコップ等で草を刈り取る

・草むしり:手で根ごと草を引き抜く

・除草剤:植物を枯らす効果のある薬剤を散布する

・除草(防草)シート:光を遮断するシートをかぶせて、植物が生えるのを防ぐ

・その他:重層水や塩水、熱湯などを利用して草を枯らす 

 

2.「草刈り」と「草むしり」の違い

草刈りは、草の上部だけを刈り取る方法です。特に機械を使えば、広い範囲を短時間で効率よく作業できます。

ただし、狭い場所や細かい部分には不向きで、騒音にも注意が必要です。

一方、草むしりは草を根から引き抜く方法で、再発しにくく、狭い場所の除草にも適しています。

ただし、時間と体力がかかるのが難点です。

それぞれの特徴を理解し、場所や目的に応じて使い分けましょう。

 

3.手作業による除草(草むしり)のポイント

草むしりは、家の外周や狭い場所に適した除草方法です

草が生い茂った場所には虫もいますので、まずは長袖、長ズボン、帽子(日焼け防止/遮熱効果)、手袋、虫よけなどをしっかり装備しましょう。

また、気温の高い季節は水分補給も大切です。

草むしりでは、一気にたくさん作業しようとせず、手が回る範囲から少しずつ始めましょう。

草むしりをした後も雑草を見つけたら、なるべく生え始めのうちに引き抜いておくことがきれいな状態を保つポイントです。
小さなうちは根が張っていないため抜きやすく、抜いた後の根も残りにくいので、大きく育った草よりも楽に除草ができます。

 

4.草を枯らす除草法

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草刈りや草むしりのほかに、「草を枯らす」方法もあります。

・除草剤

手軽に使えますが、近隣の植物や小さなお子様・ペットへの配慮が必要です。

・重層水

重層を水に溶かして散布します。重層は食品などにも使われるため、人体や環境への影響は弱いです。
ただ、除草剤のような即効性や強い除草効果はありません。
また、効果を得るためには、重層水を散布する前に、草に傷をつけ重層水を吸い込みやすくしておくことが必要なため、手間がかかります。

・熱湯

即効性がありますが、根は残るため再発の恐れがあり、やけどにも注意しましょう。

・塩水

土壌に悪影響が大きく、周囲の植物や土地の価値にも影響するため推奨されません。

・コーヒーかす

コーヒーのもつ「カフェイン」と「フェノール性物質」が雑草の生育に抑制効果があります。ですが短期的な除草は期待できません。
薬ではありませんので長期的に見た方がよさそうです。
ポイントは2つ「あらかじめ雑草を抜いてからコーヒーかすを撒く」「しっかり乾燥させてから使う」

 

5.雑草が生える前に。「防草シート」という雑草対策も。

防草シートは植物の成長に必要な日光を遮断するため、雑草が生えにくくなります。ただ、防草シートのみを張っただけでは見栄えがあまりよくありませんので、その上にウッドチップや砂利を敷くとよいでしょう。

防草シートは特に適期はありませんが、雑草の生育が旺盛になる3~4月に張ると草刈りの手間が省けますので早いほうがよいでしょう。

 

6.除草せずに放置すると起こる悪影響とは

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夏から伸び放題のままの雑草や枯れた雑草をそのままにするのはよくありません。具体的な内容をご紹介します。

・害虫の住処になる

繁茂した雑草や枯れた雑草は害虫の住処になります。
ゴキブリやハエなどが集まりやすくなり、それを狙ってアライグマやヘビも近づくことがあります。

・健康に悪影響が出る

雑草の中にはアレルギーの原因となるもの(ブタクサなど)もあり、花粉症などの症状を引き起こすこともあります。
そのため、花粉症の人にとって、雑草を放置することは健康被害にもつながりかねません。

・犯罪や事故の温床にも

雑草は不審者の隠れ場所になりやすく、枯草は火災の原因にもなります。とくに乾燥する秋冬は注意が必要です。

 

7.きれいな状態を保つために

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雑草は除草してもまた生えてきます。きれいな状態を維持するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

雑草が手に負えないほど繁茂している場合や、真夏の作業が大変なときは、除草作業サービスの利用も有効ですの植木屋革命にご相談ください。

まずは一度しっかりと整備し、その後の管理方法を工夫して、長く美しい状態を保ちましょう。

庭サポ_プロフィール画像
執筆者

冨宇加ナターシャ|植木屋革命 WEBマーケティング・編集担当
植木屋革命のWEBコンテンツ全般を担当。これまでに執筆した記事は100本を超えます。
庭いじり初心者の方にもわかりやすく、気軽に楽しめるガーデニング情報を発信中。季節ごとの植木の手入れのコツや、ちょっと珍しい野草の話題など、暮らしに寄り添う“緑のヒント”をお届けしています。



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