金木犀(キンモクセイ)の剪定時期や剪定方法【育て方ガイド】


金木犀(キンモクセイ)は秋に甘い香りの花を咲かせる人気の常緑樹です。毎年美しい花を楽しむには、適切な剪定が大切です。

この記事では、金木犀の剪定時期と剪定方法についてご紹介します。

1.金木犀の剪定に適した時期
2.金木犀の剪定は必要?
3.金木犀の剪定に必要な道具
4.金木犀の剪定方法
5.金木犀の剪定で切るべき枝
6.金木犀を剪定するときのコツ
7.金木犀を剪定するときの注意点
8.金木犀の育て方のポイント
9.まとめ

 

1.金木犀の剪定時期

金木犀

金木犀(キンモクセイ)の剪定に適した時期は、
花が終わった後の10月〜11月頃と、冬の休眠期終盤にあたる2月〜3月頃です。

これらの時期は花芽の形成前であり、剪定による翌年の花付きへの影響が少ないとされています。

とくに2〜3月の剪定では、花が咲いた枝を2〜3節(およそ10〜15cm)残して切ることで、新しい枝の発生が促され、花芽が付きやすくなります。
これにより、翌秋により多くの花を楽しむことができます。

■避けた方がよい剪定時期
7〜9月の剪定は避けた方がよいでしょう。
夏の高温期は剪定によるダメージが大きく、枝葉が傷んで木が弱るおそれがあります。
どうしてもこの時期に剪定が必要な場合は、プロの業者に依頼するのが安心です。

 

2.金木犀の剪定は必要?

金木犀

金木犀は放っておくと枝が広がって高さ4〜5メートルにも達します。そのため、樹形や大きさを美しく保つには、定期的な剪定が欠かせません。

剪定を行わないと枝が密集して風通しや日当たりが悪くなり、病害虫の発生リスクが高まります。また、木のバランスも崩れて管理がしづらくなってしまいます。

適切な時期に剪定を行うことで、花付きも良くなり、健康的で整った美しい姿を維持できます。

 

3.金木犀の剪定に必要な道具

軍手

金木犀の剪定には、以下の道具が必要です。

  • 剪定ばさみ:細かい枝を切るために用います。太い枝の手入れでなければ剪定ばさみで十分です。
  • 園芸用手袋(軍手もOK):葉裏に潜む害虫や飛び出した枝から手を保護するために使用します。
  • 防護メガネ:目上の手入れは剪定枝の落下、裁断時の細かな塵などから目を保護するために着用します。

《 あると便利な道具 》

  • 刈込ばさみ:広範囲の枝葉の切り落としや木の形を整えるために使用します。
  • ノコギリ:太い枝を切る場合は必要です。
  • 高枝切ばさみ:3m以上の金木犀の剪定に便利です。
  • 脚立:自分の身長より高い金木犀の剪定を行う際に必須です。

《脚立を使用する際の注意点》
脚立を使用する際は必ず平らで固い安定した足場を確保したうえで、脚立の取り扱い説明書を確認したうえで、脚立が倒れないよう十分に注意しましょう。


慣れていない作業は大きな怪我につながる可能性が高いため、少しでも不安を感じる場合は自身で作業を行わず、業者へ依頼することをおすすめします。

 

4.金木犀の剪定方法

金木犀

金木犀の剪定方法は、以下の手順で行います。

①不要な枝の除去
まずは枯れた枝や病気の枝を取り除きます。

② 形を整える
全体の形を見ながら、不要な枝や重なり合った枝を剪定ばさみで切ります。

③ 風通しの確保
内部の密集した枝を取り除き、風通しを改善します。

④ 高さの調整
木の高さを調整するために、上部の枝を適度に剪定します。

 

5.金木犀の剪定で切るべき枝(不要枝)の切り方

金木犀の不要枝

■樹形を乱す枝

  • 立ち枝:真上に勢いよく伸び、全体のバランスを崩す。
  • 下がり枝(垂れ枝):下向きに伸び、見た目や風通しを悪化させる。
  • 徒長枝:細く長く伸び、風に弱く、害虫の温床にもなりやすい。

■枝同士が混み合っている枝

  • からみ枝:枝同士が絡み合い、風通しや日当たりを妨げる。
  • 交差枝:別の枝とこすれ合って傷つきやすい。
  • 平行枝:同じ方向に並行して伸びている。
  • 混み枝:密集していて光や風を遮る枝。透かし剪定の対象。

方向の悪い枝

  • ふところ枝(内向き枝):木の中心に向かって伸び、蒸れやすくなる。

■成長や栄養バランスを乱す枝

  • ヤゴ(ひこばえ):根元から出てくる枝で、主幹の成長を妨げる。
  • 胴吹き枝:幹の途中から出る枝で、樹全体の栄養バランスを崩す。

■不健全な枝(病気・枯死)

  • 枯れ枝:水分がなく、折れやすい。病害虫の温床になる。
 

6.金木犀を剪定するときのコツ

金木犀

金木犀を剪定するときのコツは以下の通りです。

■丸坊主にしない
すべての枝葉を切り落としてしまうと、木が光合成できなくなり、弱ったり枯れたりする原因になります。見た目も不自然になるため、枝葉はある程度残すようにしましょう。

■枝に葉を残して剪定する
剪定の際は、枝の途中に数枚の葉を残して切るのがポイントです。葉が残っていれば、木の再生力が保たれやすくなり、ダメージを抑えられます。特に細い枝は、葉が付いた部分で切るようにしましょう。

■強剪定を避ける
一度に太い枝を多く切ったり、短く切り詰めすぎると、枝先が枯れ込んだり、翌年の花付きが悪くなることがあります。小枝が枯れ込むと回復に2~3年ほどかかるので注意しましょう。剪定は1年に1~2回、軽めに整えるのが理想的です。

 

7.金木犀を剪定するときの注意点

剪定ばさみ

金木犀を剪定するときの注意点は以下の通りです。

適切な時期を守る
剪定時期を間違えると、花芽や新芽のついた枝を傷つけてしまい、金木犀が枯れてしまう可能性があります。

過度な剪定(強剪定)を避ける
一度に多くの枝を切りすぎると、金木犀が弱り枯れてしまう原因になります。

消毒
剪定ばさみを消毒してから使用することで、病気の伝播を防ぎます。

金木犀は枝を多く切りすぎたり葉が無くなるような剪定をしてしまうと、枯れてしまうことがあります。小枝が枯れ込むと回復に2~3年ほどかかるので注意しましょう。

 

8.金木犀の育て方のポイント

金木犀

金木犀を健康に育てるためのポイントは以下の通りです。

適切な場所
午前中の日当たりが良く、風通しの良い場所が最適です。

土質
乾湿の激しくない土であれば、粘土質でも砂利混じりの土でもよく育ちます。

肥料
冬には寒肥として、牛糞や鶏糞、骨粉などを根のまわりに与えます。窒素分が多いと花がつかないので注意しましょう。花付きをよくしたい場合はリン酸が多めの肥料(骨粉や米ぬかなど)がおすすめです。

夏の乾燥対策
早朝もしくは夕方に葉の上から水やりをすると、夏に花芽ができて秋に開花します。日中に水やりをすると金木犀の葉の上に残った水滴が日光を通すレンズの役割を果たし、葉が焼ける原因となります。

病害虫対策
定期的に葉や枝を観察し、病害虫が見つかった場合は早期に対処します。

水やり
庭植えの金木犀は、根付けば水やりはほぼ不要です。ただし、夏の乾燥時や植え付け直後、若木のうちは、土の様子を見ながら適度に水を与えましょう。

 

 

9.まとめ

金木犀

金木犀の剪定は、木の健康を保ち、美しい形を維持するために不可欠です。適切な時期に必要な道具を使って剪定を行い、木のバランスや風通しを考慮することで、金木犀は毎年美しい花を咲かせ続けます。

定期的な手入れと適切な育て方で、庭に彩りと香りを提供する金木犀を楽しみましょう。

自分で行う剪定作業に不安がある場合は、業者に依頼して適切なお手入れをしてもらうことをおすすめします。

 

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