実りを楽しむ冬のお手入れ「カキ(柿)」 

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庭先で育てることができる果樹として、昔から好まれてきた「カキ(柿)」。果実のみならず葉もお茶に加工されるなど、利用価値の高い樹木です。カキの適切なお手入れを知って、実りを楽しみませんか?

お手入れは時期が肝心

落葉樹であるカキは、冬に葉を落として休眠します。収穫を楽しむには、この期間にしっかりと「剪定」「施肥」などのお手入れすることが大切です。

■剪定(せんてい)
剪定は、葉がすべて落ちてから、新葉が芽吹く前の休眠期(12月~2月)が最適期です。若木のうちに、ある程度の高さに成長したら木の芯止め剪定をすると、樹高が抑えられて収穫もしやすくなります。高さを抑えて、枝が横に広がった樹形が理想的です。

落葉したカキの木

カキは前年に伸びた枝先から新たに伸びた枝に花を付けるので、枝先を切ってしまうと実付きを望めなくなり注意が必要です。今年実を付けた枝には、次の年は実が付かないので、剪定して大丈夫です。不要な枝を切っておくことで、春から夏に葉が生い茂ったときも風通しと日当たりが確保できます。

■施肥
基本は12月~1月、7月、10月の年に3回、「緩効性肥料」や「有機肥料」を施すのが効果的です。肥料を与えることにより新芽や花芽の増加、結実の促進、樹勢回復などが期待できます。ただし、チッソ肥料の与えすぎは、生理落下(実のなりすぎを防ぐために、樹木が自然と果実を落とすこと)が多くなる原因となるので注意が必要です。

施肥作業の様子

施す場所は、幹に近いところを避けて、根の先端に。地表だけでなく、幹を中心にして輪を描くように穴を10cmほど堀り、地中にも施すとより効果的です。

毎年、不要な枝を剪定し、肥料を施すことで、果樹によく見られる隔年結果(かくねんけっか:成り年と不成り年が交互に現れること)の予防にもなります。

収穫を楽しむために

剪定、施肥に加えて、おいしい果実を収穫するために「摘蕾(てきらい)」、「摘果(てきか)」も大切なお手入れです。

■摘蕾
全ての花を咲かせると木に負担がかかるので、余分なつぼみを取り除くこと。5月ころに、上向きのつぼみは取り除き、下向き・横向きのつぼみを枝先に4個ほど残します。

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■摘果
大きくて味のよい果実を実らせるために、果実を間引くこと。カキは、受粉不足、実の付きすぎ、日照不足、肥料の過不足などがあると、6月中旬ころから自然に実を落とします(生理落下)。そのため、摘果は生理落下が終わる7月中旬ころに。残す果実は1枝に1果を目安にして、葉が5枚以下の枝には実を付けないようにします。

カキの実った木

実が付きすぎると味が落ち、木の養分を奪うため次年度の収穫が激減する原因にもなります。摘蕾、摘果をすることは、隔年結果の予防にも効果があります。

カキの実の上手な保存方法

カキは収穫後も追熟し、長期保存が難しい果物です。まだ熟す前の固いカキは、キッチンペーパーをカキのヘタの大きさに折り畳み、水で濡らしたものをヘタの上に置き、ラップや新聞紙で覆います。あとは、ヘタの部分を下向きに冷蔵庫で保管すれば2週間ほど日持ちします。

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食べきれない完熟した果実は、ラップで包み冷凍庫で凍らせれば、シャーベットとして楽しむこともできます。

カキは「桃栗三年、柿八年…」と言われるように、育成から実が付くまでに時間を要する樹木ではありますが、日あたりがよい場所であれば育てやすく、お手入れして管理すれば鉢植えでも育てることができます。適期のお手入れで上手に育てて、恵みを楽しみましょう。

柿(カキ)お手入れカレンダー

 

クイック・ガーデニングが手掛けた「カキ(柿)」のお手入れ実績がご覧いただけます

•【Before&After】