今こそ知りたいお庭の終活「庭じまい」メイン画像

「高齢で庭などの管理ができなくなってきた」「相続した家が遠く、庭の管理ができない」などの理由で、最近は庭じまいという言葉をよく耳にするようになりました。このページでは、庭じまいとは何なのか庭じまいの方法 などをご紹介します。

庭じまいとは

今こそ知りたいお庭の終活「庭じまい」見出し画像2

庭じまいと聞くと「庭一面をコンクリートで固めるのかな?」と土がない状態を想像する人も多いかと思いますが、実際の庭じまいはそれだけの意味ではありません。元の庭から不要な庭木や庭石を取り除き、手入れが楽で綺麗な状態を保てる庭にすることも庭じまいに含まれるのです。庭の所有者が高齢者や遠方の親族で庭の管理が難しい場合などに庭じまいが行われます。

庭じまいの内容

今こそ知りたいお庭の終活「庭じまい」見出し画像3

【庭木の処分】
こまめにお手入れできなくなった庭木が隣家や電線まで伸びてしまったり敷地外に落ち葉や果実が散らかったりして、近隣住民や通行人との思わぬトラブルを抑制します。

・伐採(ばっさい)
→庭木を根元付近から切除して、切り株状にする作業です。

・抜根
→庭木を根から取り除く作業です。

・剪定
→庭木の枝を切り、形を整える作業です。

【庭石撤去】
庭全体のリフォームをする際の妨げになる場合、庭石の撤去作業が必要です。庭石を撤去する場合の多くは重機を使って運んだり、運べる大きさになるまで粉砕したりして撤去をすることになります。この作業はかなり高額になるので、どうしても除去したい場合を除きそのまま置いておくことを選択する方も多いようです。

【庭池を埋める】
庭池を埋める際には、水抜き→池の解体→ろ過設備の撤去の順で作業をした後、埋め戻しをしていきます。池の解体にはコンクリートを破壊するハツリ作業や出た廃材を運び出して処分する作業が必要なため、自身で作業するには限界があります。池を埋めて地盤を固く均等にならす作業は、素人では上手くできず池の地盤が緩んで危険な状態になる可能性もあるため、池埋の工事は専門の業者や撤去業者に依頼をしましょう。

最初にとりかかるべき庭木処分の相場

今こそ知りたいお庭の終活「庭じまい」見出し画像4

まずは「残す庭木」「処分する庭木」を分けましょう。残しておきたい庭木がない場合はすべて伐採することもひとつの選択です。業者に依頼する際の高木 中木 低木のおおよその伐採・伐根にかかる費用相場を見てみましょう。

【伐採作業】
・低木(高さ0~3m未満)
→4,000~7,000円
・中木(高さ3~5m未満)
→10,000~15,000円
・高木(高さ5~7m未満)
→20,000~35,000円
※それ以上の高さ(7m以上)になると見積してからの価格提示となることが多い


【抜根作業】

・1本10,000円~
※ただし幹の幅によって作業量が異なるため、見積してからの価格提示となることが多いです

庭石の処分と庭池を埋める費用相場

今こそ知りたいお庭の終活「庭じまい」見出し画像5

【庭石の撤去】
庭石の処分費用は、1 kg あたり30円から40円程度が相場です。費用は庭石の重さや規模によって違いますが、最低でも2万円から3万円程度かかることが多いそう。また、クレーンなどの重機使用や運び出しのトラックまでの距離が遠い場合は追加料金が発生することもあるようです。作業に関する不安がある場合は、見積りの際に委託業者へ質問をしておくといいでしょう。


【庭池を埋める】
庭池の解体撤去にかかる費用相場は、池を埋めて更地に戻すシンプルな工事の場合、平均で20万円前後です。池を撤去した後に追加工事を依頼した場合、更地の上に何を設置するかによって追加費用が発生します。庭池を埋めた後のイメージがある場合は、作業が可能かあらかじめ委託業者に相談してみましょう。

まとめ

いかがでしたか?管理できなくなってきた庭がある場合は、手が付けられなくなる前に早めに庭じまいを考えるのもありかもしれませんね。

庭じまいには様々な内容や方法がありますので、まずは自分の庭に必要な作業を考えてみることから始めてみましょう。作業は技術を要するものが多いため、難しいものは無理をせず一度業者に相談することをおすすめします。

手入れが楽で綺麗な状態を保てる庭にできるよう、自分に合った庭じまいをしていきましょう。


 あわせて読みたい記事 

●【庭木の伐採】費用の相場はいくら?
●【初心者必見】相見積りで植木屋を選ぶときの決め手は?

ページの先頭へ戻る