年4回発行の「クイック・ガーデニング通信」、今回は2022年夏号をお届けいたしました。
誌面では掲載できない(?)編集裏話をご紹介します。
本誌とあわせてお楽しみください。
お庭拝見の取材に協力してくれた石井修二カットデザイナー。プロフィールの欄に「好きな植物、一つ葉田子(ヒトツバタゴ)の自生地に行くことが夢」と書いていましたが、ついにその夢を叶えたそうです。
「先日カットデザイナー3人でヒトツバタゴとハナノキの自生地をいくつか回りました。
東海地方を中心に、痩せた地質の湿地などに多く生育している植物を東海丘陵要素植物群と呼びます。植物の種類としてはヒトツバタゴやハナノキ、シデコブシ、フモトミズナラ、マメナシなどがあります。これらの自生地は希少であり学術的にも貴重であることから、国や地方自治体から天然記念物の指定を受け保護されています。
ヒトツバタゴは英名ジャパニーズスノーツリーと呼ばれており、今回はちょうど見頃(5月中旬)でした。樹冠いっぱいに雪を被ったような真っ白な花と若葉との緑のコントラストがなんとも美しい姿を見せてくれました。
現地を案内してくれた樹木医の知人が、以前ヒトツバタゴの生育は環境に大きく左右される話をしてくれました。
近年の宅地造成や道路整備による土地改変で、周りはヒトツバタゴの樹勢が弱っていたそうです。数年前、大々的に土壌改良工事を行い人工的に地下に水を通すパイプを設置し、本来あった環境に近づけました。その結果徐々に樹勢が回復したとのことです。
こういった自生地では鑑賞だけではなく、その自生地ならではの環境にも目を向けると、樹木の管理に役立つヒントがいっぱいあります。」
ヒトツバタゴの写真は雪が降り積もったような見事な白い花の姿が印象的です。夢がかなって、よかったです!
次の夢は日本五大桜の制覇(残り3か所)だそうです。
学生時代は下北沢の古着屋でアルバイトをしていたこともあるお洒落な石井健太郎カットデザイナー。
お弁当アイテムもセンスが光ります。
冬場にはUSBヒーター内臓の電熱ランチバッグを使用し、お弁当を温めています。大好きな肉そぼろも固まらず、お気に入りのお弁当アイテム。夏場は保冷剤を入れて使用しています。
身の回りのグッズは機能性はもちろん、デザインも重視します。写真や説明書きを見ながらネットショッピングしている時間が至福のときなのだそう。
前から気になっていた「練馬区立牧野記念庭園」。編集スタッフが休みの合間に、実際に訪れてみました。
そこは閑静な住宅街の中にあり、一歩足を踏み入れれば四季の変化を感じることができる場所でした。「スエコザサ」という博士の奥様の名前を冠した笹も植えてありました。
資料館では、実際に博士が植物採集で使っていた道具の展示物や資料など、牧野富太郎博士の偉大さを改めて実感することができる素敵な空間です。大きな笑顔の写真が印象的で、きっと訪れた人々の心を包んでくれると思います。
2023年前期連続テレビ小説(NHK)「らんまん」の放送がはじまると、園内は混雑が予想されます。行くなら、今がチャンスかも!?
「知っ得豆知識」では梅酢うがいが風邪予防になることを紹介させていただきましたが、梅の収穫量第一位の和歌山県は、保育園や小中学校で「梅酢うがい」を推奨しているとか。
梅酢にはウイルスの増殖を抑えてくれる効果があり、喉の痛みを緩和してくれるため、風邪が流行する時期には積極的に活用したいですね。
取材したスタッフは梅干しに魅了され、自宅の冷蔵庫には5種類の梅を常備。先号の「発酵で栄養をアップ」から健康ブームが続いています。
読者アンケートプレゼントは、”梅干博士”宇都宮洋才教授おススメの「幻の梅(株式会社岡畑農園)」をご用意しましたので、ぜひご応募ください!(応募締切2022年6月30日必着)
幻の梅を試食してみました!
幻の梅は皮がとても柔らかく、完熟した桃のような食感。ほのかな蜂蜜の甘みが口に広がります。そのままでもおやつやお茶請けとしてお召し上がりいただけますよ。
夏バテ対策にも有効ですので、梅干しを食べて夏を乗り切りましょう。
近ごろはたくさんの種類の梅干しがお店に並んでいます。いろいろ試して好みの味を見つけてみては。自分で梅干しを作ってみるのも楽しいですね。
曳地敏史カットデザイナーはお昼ごはんにも食べるほど、「おはぎ」が大好きなのだそう。
取材時に「おはぎ」を差し入れすると「あぁ、どうも(ペコリ)」とひと言。シャイな曳地敏史カットデザイナーですが、喜んでいたことはお見通しですよ~。
「お庭のわ」で掲載できなかった写真をご紹介します。写真をお寄せくださった皆様、ありがとうございました!!
最後に、おかげさまで無事に20号をお届けすることができました。2017年秋の発刊当初は何を掲載するかも決まっていない手探りの状態でしたが、なんとか創刊できた時のことが懐かしいです。
皆様からいただいたアンケートにはすべて目を通しており、編集部の励みと制作のヒントにさせていただいております。
今後もスタッフ一同、お客様にご満足頂けるサービスをご提供できるよう努めてまいります。
--------------
今回のクイック・ガーデニング通信【2022年夏号】はwebでも閲覧いただけます。
ご希望の方には郵送にてお届けも可能です。※年4回発行予定、無料